令和元年度 庄和高校は、生徒一人一人が自分の中にあるワクワクや可能性を育てていきます。

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校長日誌 H28~

校長日誌 H28~ >> 記事詳細

2019/01/08

3学期始業式校長講話

| by 校長
3学期の始業式で以下の話をしました。
 新年あけましておめでとうございます。今年は天気も良かったのでよいお正月を過ごし、また決意新たに新年を迎えたことと思います。これからの学校生活頑張ってほしいと思います。2学期の終業式では「考えること」や「推論すること」の大切さについて話をしました。今日は3人のスポーツ選手の話をします。自分の生活のヒントにしてください。

 まずは、2018年、大ブレイクした選手の一人、テニスの大坂なおみ選手です。201710月、大坂選手はインタビューで、「テニスについては自分に厳しすぎるって指摘されます。試合中、もっといいプレーが出来たのに、ってイライラしてしまうのです。」と自身の弱点について語っています。完璧主義で自分に厳しい性格が災いし、些細なミスに端を発して試合中に内面から崩れていってしまう、そんな光景を何度も経験したそうです。完璧主義は心の浮き沈みが激しく、感情的に不安定で、心の中に不安や恐怖を抱えています。未来の夢を描くだけで現実を疎かにするので、なかなか成長していくことができません。以前こんなこともありました、最終セットで勝利まであと2ポイントのところで逆転されたのです。ポイントが取れない焦り、いつもと同じようにできないかもしれないというネガティブな気持ちなどが彼女を支配し、コート上でミスを重ね、目をうるませながらサービスを打っていたのです。「メンタルの弱さ」を、彼女は自身で語っていました。2017年末に新たに就任したコーチは、「物事をそんなに難しく考えることはない」とポジティブシンキングを推進し、練習時から明るい雰囲気づくりに尽力してきたのだそうです。20181月の全豪オープン開催中も、大坂選手は完璧主義・ネガティブ思考からの脱却を目指していることを明らかにしていました。コーチは「
少しだけど、前向きになると約束したじゃないか‥、大丈夫。キミならできる。キミならできる。」と何度も何度も彼女に言って聞かせたのでした。

それから8ヶ月、メンタル面での劇的な成長を実現させて迎えた全米オープンの決勝戦。大坂選手のテニスはサービスエースやスーパーショットを連発するパーフェクトなものでした。しかし相手選手の調子が上がってくるとストロークがアウトしたり、ネットしたりし始めました。焦りが出てきた証拠です。額にしわをよせ、奥歯をかみしめようとしていた彼女。しかしこのときはいつもと違っていました。眉の筋肉を緩め、少しあごを上げたかと思うと、口角を上に引き上げ笑顔を作ろうとしたのです。これは自分の弱い心との闘いに勝った瞬間だったのでしょう。「前回の自分より少しだけ成長している。」「実力がついている!!」と小さな、あまりにも小さすぎるかもしれない成長を自分自身で感じることに成功したのです。そして大坂なおみ時代の到来を予感させる、グランドスラムでの初優勝をつかみ取りました。

 

 

 一方、メジャーリーグのイチロー選手は、理想とするプレーや理想とする選手像のイメージを持っています。そして、それを追求するため、一つ一つのプレーや日々の鍛錬で妥協を許しません。その姿勢はまさに「完璧主義者」です。ストイックなトレーニングをしています。スポーツ選手として、キャリア全体を通して、ひいては人生を終えるまで完璧を目指しているようです。「一生をかけて完璧を目指す」そんなところが、尊敬に値する人物だと言われているのでしょう。イチローは、シーズン中の休日も必ず球場などでトレーニングすることで知られています。キャンプインしてからシーズンを終えるまで、1日たりともオフはないという。自分の中で限界が見えたときにもう少し頑張れるかどうか」。彼はそれを大切にしている。またルーティンを大切にする。毎朝のカレー(今はやめているらしい、カレーが脳の活性化に役立つ、食べ物を変えると体調に影響が出るという理由)、ストレッチ、ウェイトトレーニング、試合後の道具磨き,マッサージ。彼は、失敗した時の言い訳の材料となり得るものを排除していくのが物事の準備というものだ。

 また、このような言葉も残しています。「少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事です、夢を掴むことというのは一気には出来ません。夢は大きく、でも目標は手が届くところにということでしょうか、小さなことを積み重ねることでいつの日か信じられないような力を出せるようになっていきます。」

 

 

 2007年から2012年にかけてフィギュアスケートの世界選手権や五輪で金メダルなどを獲得した高橋大輔さんが、201410月、ソチ五輪の1カ月後、膝の状態が悪く、世界選手権を欠場しそのまま現役引退を表明した。現役時代は、緊張感の中での演技。「(いい演技を)できるかできないか。その緊張感がたまらない」とよく言っていた。

2012年からの2年間、故障が重なり、自分のパフォーマンスができなくなっていた。後輩が伸びてきて抜かされるようにもなった。勝ちたいのに勝てない。精神的にきつくてスケートが嫌になっていた。まだ現役を続けたいという自分に気づいていたけれど、頑張りたくても頑張れない自分がいるのもわかっていた」と引退を発表。引退後4年、ニューヨークに留学し、アイスショーなど新しい挑戦や慣れないリポーターの仕事もした。しかし、試合の緊張感にはかなわない。現役復帰を考えたきっかけは、たび重なるけがでかつて跳べていたジャンプが跳べないのに観衆を総立ちにさせた選手や、銀行でフルタイムで働きながらキャリアを続ける選手を見て、世界で勝てないなら選手をやめた方がいいと思っていたが、それぞれの目標、戦い方もあるんだなと気づいた」。2018年高橋選手は4年間、スケートと距離を置いたことで、自分の軸はスケートということが見えてきた。「4年間のブランクを取り戻すのは想像以上に難しいと思いますが、もう一度、体をいじめ、鍛え直し、引退前に感じることができなかった『やり切った』と思える演技をしたいと思っています」と現役復帰を発表し、自分で決めた現役復帰だから全てに前向き」と語った。そして、リハビリを開始した。筋力トレーニングをして筋力を回復し、ジャンプも1回転から始めた。自分で料理まで始めた。スープで豊富に野菜をとり、肉を焼き、ごはんを炊き、あと野菜を使った料理を1品つけるだけ。味付けに失敗することもあるが、外食や出前ばかりだったときに比べて体重は34キロ、体脂肪も45%は下がった」トレーニングが進んでいくとひざに痛みが出たり、肉離れも経験した。今はスケートが楽しい。スケートを滑っているときの自分が一番生き生きしていると感じている。楽しすぎて罪悪感を感じるほど。こんなに楽しいのは10年ぶりくらい。滑ることができる限り、最高のパフォーマンスをいろんな場所で見せていきたい」。201812月全日本選手権で2位に入り、日本スケート連盟からは代表入りの打診を受けたものの「世界と戦う覚悟が持ちきれなかった」と言う。今後については「今日の演技がすごく悔しかった。もうちょっとできるはずだという自分が出てきている。競技人生はすっきり終わりたい」と話した。

 

 庄和高校では、探究活動や行事の企画や運営など、新しい挑戦の機会がたくさんあります。私たちも確実に成長をモノにできるように考え行動したいものです。3人のアスリートの考え方はそれぞれが違うのか、あるいは同じなのか。自分の生活や人生にヒントになることはあるのか、そうした観点で考えてほしい。2019年が一人一人にとって素晴らしい年になることを願っています。

 


10:44

校長通信2016 1月号(3)

 
校長通信 1月号(3)

                                                                                              庄和高等学校長 林 昭雄

 

 昨日と本日2日間にわたり、3年生音楽選択者による発表コンサートがありました。自由にグループを作り、合唱や楽器を演奏するなど、それぞれのグループが工夫をして授業の成果を発表するものでした。

 発表は、「リコーダーアンサンブル」「ハンドベル6重奏」「混声合唱」「合唱+サクソフォン」「ハンドベル合奏・器楽合奏」「キーボードバンド」「合唱」「CUPS」と多岐にわたりました。そして両日とも最後は全員で「虹」の合唱でした。

 多くの先生方が聴きに来てくれて生徒たちは緊張気味でしたが、練習の成果を発揮できたようです。

 両日聴かせてもらいましたが、感激しました。生徒たちが一生懸命練習して作り上げたものを見させてもらい、聴かせてもらうのは、何物にも代えがたくうれしいものです。そのことを喜んだり感激したりする先生方がたくさんいるのもうれしいことです。

 最後の全員合唱では、その歌声に感動し思わず涙が・・・、大変素晴らしいものでした。どんなことにも一生懸命に取り組む庄和高校の生徒を誇りに思います。

 

校長通信2016 1月号(2)

 
校長通信 1月号(2)

                                                                                              庄和高等学校長 林 昭雄

学期始業式で以下の話をいたしました。

 おはようございます。新年ですから「おめでとうございます 今年も頑張りましょう」ですね。すでに部活動や補習で登校している生徒もいますが、学校としては今日がスタートです。いつも通り朝練をしていた生徒もいましたが、朝日に照らされて颯爽と走る姿やボールをける姿は、なんだかカッコよく頼もしく見えました。そのあとは先生方全員が正門で生徒のみんなを迎えました。「今年はこんな年にしよう、これをやってみよう」など、それぞれがきっと心に誓ったことがあるでしょう。それを実現できる一年にしてもらいたいと思います。

 3年生は、あと一か月で家庭研修に入ります。そして卒業を迎え、進学、そして社会人とスタートする生徒もいます。選挙権も与えられ、社会的な責任はどんどん増えてきます。当然、時間や約束を守ることは当たり前になります。希望を持って人生を歩めるよう、自分で自分をコントロールして欲しい。

 2年生は、分野別の模擬試験がある。いよいよ自分の希望する進路に向けて、実力を伸ばす時がやってきた。大いに努力して夢を叶えてもらいたい。

 1年生は、分野別の模擬授業がある。今自分が進もうとしている進路は、自分のイメージ通りなのか、実際に体験してみて、自分の思いを確かなものにして、決意をもって進んで欲しい。

 学校は、生徒のみんながどんな状態で学校生活を送っているか、いくつか調査をしています。その一つが学習時間調査です。一般的には学年が進むにつれ、学期が進むにつれ、学習時間が長くなるものだと思っていたが、実際はそうではなく残念です。2年生は1年生のころに比べて、平常、定期考査前とも学習時間が増えた生徒は3割、1年生は、1学期に比べて、平常3割、定期考査前やっと5割の生徒が学習時間を増やした。3年は残念な結果です。授業の様子や定期考査の結果を見れば一目瞭然。大学入試で推薦やAOで入学した生徒と一般試験を経て入学した生徒の学力差の問題はよく聞く話ですが、勉強するとかしないとかは知識量とともに努力できる人なのかどうかも問われている。勉強によって人間力も鍛えられるのです。高校生活も残り僅かだが、頑張って欲しい。

 授業アンケートも実施しています。先生方はその結果を見て、授業を工夫しています。それは数字もそうだが、授業を受けているみんな自身が感じる部分もあるのではないかと思います。みんなが黒板を写すだけでなく、黒板に映像が映し出されたり、自分で考えたり、友達同士で問題を解いたりする時間が増えているのではないでしょうか。みんなが授業を理解して欲しい、力をつけて欲しい。そんな想いが授業のやり方を変えるというカタチになった結果です。12月の授業アンケートではどの項目も改善されていました。

 冒頭でも話をしましたが、みんなは様々な想いを持っているのだと思います。先生方の想いは授業を変えた。みんなはどうだろう。

 お正月、定時制高校に在職していたときの生徒から年賀状が届きました。ベトナムから日本に来た姉妹。入学当初日本語はあいさつぐらいしかできない。午前中は働き、日本語の勉強をし、毎日学校が始まる前と放課後に補習を受け続けました。4年間です。姉は東京理科大学へ、妹は看護学校へ進学しました。先生方に感謝しますという内容の年賀状だったが、自分の想いを、これでもかというぐらい行動というカタチにした生徒は見たことがありません。毎日付き合った先生方も立派だが、日本語をしゃべれなかった生徒の努力がいかに素晴らしいかは容易に想像がつくでしょう。年賀状をくれた生徒は本当に努力したのだと思います。

 何かをやろうと思えば努力が必要なことはわかっている。続くかどうかも不安だ。でもそれを怖がるな、続かなくなったら友達に相談すればいい。必ずヒントをくれる。心の支えになってくれる。そんな友達がたくさんいるじゃないか。想いを実現するためには「最初の一歩が大切だ」「その一歩を、勇気をもって踏み出そう」「とにかく一歩を踏み出そう」

そういう生徒がたくさんいて、力になる友達がたくさんいる。そんな学校にしたい。

 想いをカタチにする方法はいろいろあるが、努力しないところに、行動を起こさないところに成功もない。新年に誓った目標に向けて、まずは、最初の一歩を踏み出そう。

 

校長通信 2016年1月号


校長通信  1月号
       
                                                                                       庄和高等学校長 林 昭雄
                             

 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 校内は部活動に励む多くの生徒で活気にあふれています。一般入試に向け真剣に補習を受ける3年生や進学希望者補習に参加する生徒も見られます。

 新たなことに挑戦する、その一歩を勇気をもって踏み出せるよう、生徒たちをサポートしていきたいと思います。


 

校長通信 2015年12月号

校長通信12月号                           

                         庄和高等学校長 林 昭雄



  職員室で、昨日行った1年生の進路行事の感想文を読ませてもらっていると、「校長先生、おもしろい授業があるのですが・・」と声をかけられました。

 さっそく見学に行かせてもらいました。数学の授業です。

 先生が黒板に問題を書きます。生徒は今まで教わった定理や知識を総動員して考えています。すらすらと式を書き込む生徒もいれば、頭を抱え微動だにしない生徒もいます。しばらく息づまるような静寂の時間が過ぎました。

 先生がヒントを出しました。「(1)は余弦定理を使うんだよ」ピンと来た生徒は、解き始めます。まだシャーペンを動かせない生徒もいます。

 しばらくして、「じゃあ、隣同士机をつけて」生徒はお互いの式を見比べています。「同じだね」「えっ、違う??何で??」・・・「あっそうか、ここが違ってたんだ・・」「ここから先がわからない」といって友達に助けを求めている生徒もいます。友達の解答を見せてもらって「何でこの数字がでるのだろう?」と悩んでいる生徒。自分の間違ったところを発見して「わかった!」と笑顔。生徒はすごい。

 最後に先生が、別の解法を黒板に。生徒たちは食い入るような目で新たな解法を見つめます。あの眼差し、うれしく思います。あっという間の50分でした。

 次の時間は、グループ編成を変えて、同じようなスタイルでやるという。次も見に行きたくなりました。

 授業が終わり、授業をした先生が校長室にやってきました。「どうでしたか?」と聞かれたので、「面白かったね、生徒の目と生徒がわかったっていう感動の瞬間がよかった。最後の先生の別解法、多くの生徒は顔を上げて先生の説明を聞いていた。あの生徒たちは理解して、もっと勉強したいと思った生徒たちだった。あと少しの生徒もそうなるといいですね。」その先生は「やっている私が一番楽しかったのかもしれません」と言って校長室を後にしました。緊張と充実感あふれる授業でした。

 


 

校長通信 2015年11月号

   11月号 
                            
               
                         庄和高等学校長 林 昭雄


 10月末から11月初めにかけて、ここ庄和地区で続く素晴らしい地域行事がありました。一つは小・中・高の先生たちが集まって開催する授業研究協議会です。6月に本校で開催された第1回に続き、今回は10月28日(水)に飯沼中学校・葛飾中学校・江戸川中学校を会場に開催されました。小中高と連携しながら子供たちを育てていこうとする先生たちが多いことに感謝しています。中学校ではアクティブラーニング型授業が多く取り入れられていて、私たち高校の教員も刺激を受け、生徒の能動的学習を取り入れた授業の実施を工夫しています。
 
  11月7日(土)には、桜川小学校で、幼・小・中・高の音楽の集い「アフタヌ
 ーンコンサート」が開催されました。参加団体それぞれが日頃練習している音楽プ
 ログラムを披露し、地域の方々に楽しんでいただこうというものです。本校もお招
 きをいただいたこと大変ありがたく思っております。本校からは吹奏楽部が参加し、「勇気100%」「ようかい体操」「クレヨンしんちゃんのテーマ」を演奏させていただきました。選曲は生徒がいたしました。会場には幼稚園の子供たちもおりましたので、みんなで楽しめる曲という視点で選んだということでした。会場は子どもたちの歌声と踊りに包まれました。自分たちの技術や音楽を披露するだけでなく、周囲を気遣い、催しの趣旨に合った曲を演奏した生徒たちを素晴らしいと思ったのは私だけではないと思います。そんな生徒が育つ庄和高校をうれしく思います。
 しかし、残念なこともありました。アフタヌーンコンサートの前日11月6日(金)本校は「ロードレース大会」を行いました。距離は、男子19km、女子13kmです。体育の練習では男子5km、女子3.6kmを何回となく走っていました。全クラスを見ましたが、練習中歩いてしまった生徒は600名中2名。しかし、本番では途中歩く生徒がおりました。十分走破できる体力・脚力は備わっていたのに、やはり距離に対する恐れでしょうか、残念に思うと同時に、生徒に挑戦する意欲を持たせられなかったこと、2学期当初から「自分の心をコントロールすること」と「やり抜くこと」の大切さをことあるたびに伝えてきましたが、生徒たちの心に届かなかったことを反省しています。
 授業では、ペアワークやグループ学習、友達同士の教えあい・学びあいが盛んに行われています。進路に向けた面接や小論文の指導、補習も行われ、就職希望者は100%内定をいただき、推薦やAOでの進学希望者も続々と進路先を決めています。地域で育てていただいた子供たちをお預かりして、自ら進んで課題を解決し、仲間とコミュニケーションをとりながら社会に貢献できる人材を育てるために、これからも先生方と一緒に努力していこうと思います。

 

校長通信 2015年10月号

   10月号 
                            
               
                         庄和高等学校長 林 昭雄


10月1日の全校集会で話をした内容です。
 
 

 朝正門にいることは知っていることと思います。挨拶をしてくれる生徒も増えてきました。うれしいですね。気持ちがいい。7~8割の生徒は元気よく挨拶してくれます。あとの生徒は口は動いているが、声が小さい。大きな声を出してくれると気持ちが良い。みんなが気持ちよく元気よく挨拶しよう。

 私も55歳になるので、教え子がたくさんいます。先日、出張先で教え子にばったり会いました。その教え子が大事なことを思い出させてくれたので、今日はその話をしたいと思います。その生徒は野球部に所属していました。1学年10クラスの学校だったので、野球部員はたくさんいました。入学時は40人ぐらいいて、部員がたくさんいるから1年生はランニングやボール拾い、グラウンド整備が主な練習になっていました。つまらなくて、それに耐えられなくてやめていく者がたくさんいました。40人の部員はいつの間にか半分になり、2年生になってボールを触れるようになっても、レギュラーになれそうもない者は、やめていきました。3年生になって残ったのは10人ぐらいでした。私が出会った教え子は、その10人に残った生徒でした。でも最後まで試合には出られませんでした。最後の大会、夏の甲子園の予選もベンチには入れませんでした。野球があまり上手じゃなかったからなのです。監督さんは、その生徒が一生懸命やっているのを知っていたので、何とか試合に出そうと思っていろいろ試してくれましたが、やはり試合に出られるレベルには届きませんでした。3年生でその生徒は私のクラスになりました。もう30年も前になりますが、こんなことを話してくれたのを今でも覚えています。その生徒はこう言いました「先生悔しくないわけないでしょう、一生懸命やったんだから。でも野球へただし、試合に出られないことも仕方ないと思う。それより。3年間野球部にいてやめなかった自分をすごいと思っている。」こんな風に話してくれました。卒業して県内のスーパーマーケットへ就職しました。「今は何の仕事をしているの」内心、スーパーはやめて違う仕事についているのだろうなと覚悟しながら、すると「○○スーパーの○○店で店長やらせてもらっています。」と答えてくれました。高校卒業時と同じスーパーです。そして「あの時の経験は生きています。今もつらいことはあるけど、あの時頑張れたことが、あの時やり抜けたことが今の僕につながっているのです」と話してくれました。立派だなぁと感激してしまいました。

 やり抜くって大事なんだよ。そう思わないですか。私はそう感じました。だからみんなにこの話をしようと思いました。わかって欲しいと思います。

 さて、2学期は挑戦だ、という話を始業式でしました。みんなは何に挑戦していますか?私も何かに挑戦と思って、ロードレース走ろうかと思いましたが、誰かが怪我したときに、校長が本部にいないのは良くないので、ロードレースの練習を体育でするときに一緒に走ることにしました。1クラス1回ずつ。計12回、1日4から5KMぐらい走るらしいので、合計50KMぐらいになるでしょうか。頑張ろうと思います。苦しい時に校長も頑張っていたからあと1km頑張ってみよう、なんて考えてくれたらうれしいです。

 最後にもう一つ、4月から自分たちでルールを守ろうと話をしています。文化祭では、直す時間を与えられても直さない者がいたという残念なことがありました。今日はこれから整容検査があります、誰一人再検査に回ることがないようにして欲しい。誰かに言われてルールは守るものではない。自分たちで守るのです。君たちの自覚に期待しています。

 自分の心に打ち勝ちやり抜く心、挑戦、自分でルールを守る、自律。大切なことです。


 

校長通信 2015年9月号(2)

   9月号 (2)
                            
               
                         庄和高等学校長 林 昭雄


 第36回庄和高祭が終了いたしました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました。今年のテーマは「笑和高祭」。ご来場くださった皆様が笑顔になった時、それが本校文化祭の成功、そして生徒が笑顔になれる時と考えておりました。本校生徒たちの「おもてなし」はいかがでしたか。
 生徒たちはクラスや部活動の企画や制作・装飾などをとおして、絆を深め団結を強めてくれました。
 また、いろいろな発表をとおして、本校の教育活動や生徒の様子を知っていただくことができたと思います。これからも、さまざまなことに全力で取り組んでまいりますので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。本校文化祭にご来場いただき、ありがとうございました。


 

 

校長通信 2015年9月号

   9月号 
                            
               
                         庄和高等学校長 林 昭雄


 本日の始業式で下記のような話をしました。

 

 こうしてみんなと顔をあわせることができてうれしく思います。

 大阪の寝屋川では中学生が2人殺害されました。29日の深夜には16歳の高校生が無免許で車を運転して命を失いました。一緒に乗っていた友人5人も重軽傷を負ったということです。また終戦後70年を迎え、命の尊さを思い知らされ、そして命あるものどう生きるべきか改めて考えさせられた夏でした。幸いなことに本校では夏休みに大きな事故や事件がなく、こうして皆が顔を合わせることができ本当に幸せに思います。

 さて終業式に私が話をしたことを覚えているでしょうか。

 当たり前のことを、みんなが当たり前にやってくれて、自分でルールを守れるようになって欲しい。先生方から指導されるのではなく、自分で善悪や、やって良いこと悪いことの判断ができる人になって欲しいと、話をしました。しかし、残念なことがありました。ルールの話をしたその日の夜、ルールを破り指導された生徒がいました。ルール違反はその1件だけでしたが、あの話をしたその日にです。残念に思いますし、何も話が届いていなかったことを私自身は自分を情けなく思います。

 夏休みは部活動、補習、ボランティア活動と精力的に活動するみんなを頼もしく思いました。ふとみんなが社会に出るころ、5年、10年先にどんな社会になって、みんなはどんなふうに活躍するのだろうと考えました。今日はその話をします。

まず一つ目は、ロボットや機械が発達し、生産部門の労働人口が減って、必要とされるのは知識労働者で、企画をしたり、アイデアを出したり・・、そう言う人たちが増えるのだろう。高校教育だけでなく専門性も必要になってくるし、高卒と大卒の給料差は、今1.2倍から1.5倍だけど、この差はどんどんひらいていくだろうから、みんなが大学へ入れるように、そういうルートも開かなければいけない。

 次に、グローバル化が進んでいると言われているが、みんなが働くころには、デスクの隣に外国の人が座っている、なんてことが当たり前になっているのかもしれない。京都でタクシーに乗る人の3割は外国人、駅の売店で買い物をする人の2割は外国人、身近なところにグローバル化はやってきている。日本の宿泊客も中国や韓国の人も増えている。中国語や韓国語の注意書きをよく見るでしょう。グローバル化なんて一部のエリートや外資系の会社の、自分たちとは遠い世界と考えているのかもしれないけど、どうやらそうでもないらしい。

 それから、日本の企業は終身雇用が基本で、一つの会社に入ったら、その中で企業が人材育成をしてくれて、様々な専門性を身に着けながら、ゆっくりと昇進していくという仕組みだった。一方欧米は、会社がある戦略をきめると、必要な人が集められプロジェクトチームが作られる。目的が達成されるとプロジェクトは解散する。働く人は自分のできることを自分で磨き増やしていかない限り仕事がなくなる危険がある。日本が一気に欧米のようにシフトするとは思えないが、それに近い職場環境になるのだろう。自分で新しいことに挑戦し、キャリアアップをしていかない限り生き残ることも難しくなる。

 だから、となりの外国の人と英語で意思疎通ができるようにしなければいけない、異文化の人たちと意見交換できるようにしなければいけないし、議論できるようにならなければいけない、自分から進んで勉強できるようにしなければいけないし、プレゼンもできなくちゃいけない、いろいろやることあるなぁ・・。なんて考えました。

 こうしたことは、今のみんなにとっては、新しい挑戦なのです。新しい自分に向かって挑戦しなければいけないのです、そんな時がやってきています。

 2学期は行事がたくさんあります。まず文化祭、これまでとは違った発想で、新しいことを成し遂げてもらいたい。新たな挑戦です。2年生は台湾への修学旅行。日本語が公用語でないところへの旅行。中国語や英語でコミュニケーションをとることになる。これも新たな挑戦です。ロードレース大会もあります。完走、そして1秒でも早く走れるように、これも挑戦です。定期考査を頑張ろういう人もいるでしょう。今まで1週間前からの準備だったが、2週間前から準備してみよう。これも挑戦です。新しい自分へ挑戦する機会がたくさんあります。

 

 歴史上偉大な人物はたくさんいます。偉大な人物の伝記を読むと、彼らが勝利する相手は決まって自分自身です。すごいことをやりなさいと言っているわけではない。たとえば部活動に入っている人は、毎日朝練やってもいいじゃないですか、1日20分でも。1週間だけなら気まぐれ、雨の日も風の日も雪の日も1年続き、2年続き、そして3年続いたら、これは素晴らしい人です。誰が考えても素晴らしい人です。毎朝10分早く学校に来て勉強する。1年続き、2年続き、3年続いたら素晴らしく素敵な人です。

 多くの人が何かに挑戦して欲しいと思います。何かに挑戦する姿をたくさん見ることができる2学期になるよう期待をし、始業式の式辞といたします。頑張りましょう!

 

校長通信 2015年7月号

   7月号 
                            
               
                         庄和高等学校長 林 昭雄


 今日で期末考査が終わりました。午後から3年生の「子どもの発達と保育」受講者55名が、近隣の2つの幼稚園で実習をさせていただきました。
 実習の様子を見学させていただくと、園児たちが生徒に磁石のようにくっついている・・・!訪問した私を見ると生徒はあいさつしてくれたので、みんな余裕があったのでしょうかね。園庭を楽しそうに走る生徒、お弁当を食べさせている生徒、一緒にお遊戯している生徒、本の読み聞かせを手伝っている生徒・・・。園児たちと同じ目線で、園児たちの目を見て、やさしそうな笑顔で話す生徒をみると、普段学校で見る生徒より何か大人びて見えました。将来保育園や幼稚園の先生になろうとしている生徒は、こうした経験をとおして自分の意思を固めていくのでしょう。学校で見せる笑顔より輝く笑顔を見ることができましたがちょっと悔しい。生徒の笑顔が輝く学校にしなければと私もエネルギーをもらいました。
 生徒たちを受け入れてくださる近隣の皆様方がいてくれるからこそ、こうした取り組みができます。改めて感謝申し上げます。地域の皆様に支えられて自分たちがいることを生徒も感じたことでしょう。地域の皆様にもっと信頼される学校になれるよう頑張りますので引き続きご支援ください。よろしくお願いします。

 

校長通信 2015年6月号

   6月号 
                            
               
                         庄和高等学校長 林 昭雄


 今週末は、いよいよ期末考査となりました。朝校舎を一回りすると、あちこちの教室に生徒が数人います。始業の1時間も前から勉強している姿を見かけます。期末考査に向けてラストスパートでしょうか。
 昼休み、中庭から「ハッピーバースデー」の歌声が聞こえてきました。3年生の誕生日のようです。
 真面目さと楽しさ。庄和高校らしい一日です。

 

校長通信 2015年5月号(1)

   5月号(1) 
                            
               
                       庄和高等学校長 林 昭雄


 部活動の大会があるため、GWウィークとは名ばかりの連休が終わり、学校は通常の様子に戻りました。体育の授業では持久走の記録をとっています。「頑張れ!」の声援を受け懸命に走る生徒の姿が見られます。それも毎時間。「頑張れ!」の声は途切れずに1日中校長室に聞こえてきます。仲間の力走をたたえる拍手もたくさん聞こえてきます。放課後にはグラウンドや体育館で生徒たちが練習に励んでいます。校舎からは吹奏楽部のパート練習の音が聞こえてきます。何気ない、あたり前の学校の様子ですが、様々なことに一生懸命に取り組む生徒が、私にはとてもうれしく感じます。

 この連休中、関東大会の予選が各地で行われました。本校は野球部と陸上部が地区予選を突破して県大会に出場し、女子サッカー部がリーグ戦を突破してトーナメントへ進みましたが、他の種目は予選敗退が続きました。負けて大泣きしている生徒や大差をつけられた相手に「勝ちたい」と言っていた生徒。「そういう相手に勝つにはどれだけ練習をしなければいけないのか、つらい練習もあるのだけどわかっているの?それでも勝ちたいの?」という私の問いかけに「はい」と力強く答えてくれた生徒もいました。

 5月3日の大凧あげ祭り、4日の大凧マラソンではボランティアとして運営に協力する生徒もたくさんいました。5日は本校が作った「庄和」の文字が入った大凧(縦4.5m×横3m)を生徒・保護者・教員で揚げました。

 5日の午後に演劇部の春季高校演劇祭を見たときの最後の一言が胸にジーンときました。「みんな一生懸命なんだ。」

 本気で取り組もうとする生徒に本気で向き合う先生たち。私も頑張らねばなりません。

 

 

校長通信 2015年4月号(2)

   4月号(生徒会の意気込み) 
                            
               
                        庄和高等学校長 林 昭雄

  今日は、生徒会長さん、副会長さん2名と校長室で話をさせてもらいました。
  その中で「地域の方々に愛される庄和高校にしたい!」と力強く語ってくれまし 
 た。
  正門での「あいさつ運動」もスローガンを決めて取り組みたいし、今年から毎月第
 1水曜日は学校周辺の清掃活動を行っています。また地域のイベントには積極的に参
 加させていただき交流を深めていきたいと思います。と話してくれました。
  3人とも自分の考えをしっかり持った素晴らしい生徒でした。生徒会をはじめ生
 徒、そして先生方と「地域に愛される庄和高校」を作っていきたいと思います。役員
 改選となる10月まで、よろしくお願いします。

 

校長通信 2015年4月号

   4月号
                            
庄和高等学校長 林 昭雄

 

「雪が降る入学式」は教員人生記憶にありません。入学式の式辞は、・・・・・の佳き日、と春を連想させるフレーズで始まるのが通例のようですが、生まれて初めて式辞を読む私は、はて、どうしようかと悩みました。桜はもうない、あたたかい日でもない、春とは縁遠い入学式だったからです。

 式辞では、「とにかく一生懸命、本気で取り組むこと」を求めました。学校は楽しく、ワクワクする場所でありたいが、一生懸命取り組んだ先に真の楽しさが待っている、それをみんなで探しに行こう!と呼びかけました。始業式で2・3年生にも同様のことを話しました。

 4月も半ばになり、やっと春らしく暖かくなってきました。体育の授業では、元気のよいかけ声がグラウンドに響いています。吹奏楽部は昼休みに中庭でミニコンサートをやっていました。授業の参観も始めました。先生の顔を見て話を聞き、うなずく生徒。質問に大きな声で答える生徒。キラキラした眼差しを見るのはとても幸せです。少しずつ生徒の名前を覚えていますが、まだほんのわずかです。

 校舎の上の方にある教室から外を見ると、周囲を緑で囲まれた本校の環境がいかに素晴らしいものであるか、よくわかります。木々の緑がきれいで、さわやかな風が吹き抜けていく教室。そこで真剣に勉強する生徒を見ていると、いい学校だなぁとつくづく思います。

 「本気で取り組もうとしている生徒に、本気で向き合って欲しい」と、先生方にも話しました。野球部が久々に地区予選を勝ち抜き、県大会出場を決めてくれました。これから各部の大会が始まります。本気になった生徒と出会うのが楽しみです。


 

校長通信 2014年11月号

     11月号
                   
庄和高等学校長 松村和則

 先日、統計数理研究所が昨年実施した「日本人の国民性調査」が5年ぶりに発表されました。その中で、日本人が選んだ日本人の長所は、「礼儀正しい」、「勤勉」がそれぞれ77%、「親切」が71%となり、いずれも過去最高で、特に「親切」は5年前に比べ19%増える大きな伸びだったようです。同研究所の分析によると、震災からの復興に向け助け合う被災者や、それを支えるボランティアたちの活動を見て、親切心などを日本人の長所と捉える人が増えたとみているようです。

 大災害の後でも暴動も起きず、秩序だった生活をおくる日本人を、世界中が称賛したのは昨年の校長通信でも紹介したとおりです。こうした海外からの報道を見聞きして初めて、日本人の素晴らしさに気が付いた人たちも多いのではないでしょうか。時に自分たちの外のコミュニティにも目を向け、関心をもつことで自分たちの本当の姿が見えてきます。本年度の「世界がわかる授業」シリーズはEU、アメリカに続いて、今月には第3弾の中国編が開講されます。㈱チャイナワークの孫社長に来ていただき講演をお願いしていますので、西欧社会とは違った世界観をもつ中国(人)の話も楽しみにしていてください。

 さて、皆さんのほとんどは埼玉県や千葉県の生まれ育ちだと思いますが、この地域が生活面でどれだけ恵まれているか考えたことはありますか? まず何と言っても気候がいい。特別暑くも寒くもなく冬も大雪に見舞われることもなければ大きな自然災害も少ない。次に日本の中心である東京に近い。経済的にも文化的にも娯楽面でもすぐ傍に一流のものが揃っている。高校生でいえば、家から通学できる大学や専門学校なども五万とある上に公共交通機関が発達している。そして一方では適度な自然もまだ周りに残っている。

 これだけ恵まれた生活環境を有している地域は、日本中探してもそれほどないと思います。私の故郷で言えば、冬は寒く雪に埋もれ、部活では12月~2月はグラウンドが使用できません。通学の手段は徒歩か自転車しかなく、大学に進学しようとすれば地元の国立大以外は家から出て一人暮らしをする他ありません。また、立派な博物館や美術館もなく芸術に触れることも困難です。

 しかしながら、皆さんはこの地域の大きなアドバンテージを十分に認識していないのではないでしょうか。この恵まれた環境を当たり前だと感じていませんか。もっと大きく捉えれば、日本という国で生まれ育った幸運を考えてみてほしいと思います。これだけ安全で経済が発展し、歴史や文化に優れ教育環境も進んだ国もそうはありません。ただし、ラッキーにあぐらをかいているのでは、他の厳しい環境を克服してきた人たちには敵いません。皆さんにはこのアドバンテージを最大限に活かして更に上を目指して欲しいと強く願っています。ある知合いの先生は初めて特別支援学校に転勤し、離任式の際に健常な生徒を前にこう語りました。「特別支援の子たちは障害を抱えながらも、できることを精一杯やろうとしている。皆んなはできるんだから、もっとやろうよ。」


 

 

校長通信 10月号

校長通信  10月号  庄和高等学校長 松村和則

ジョン・F・ケネディ、今から52年前,1961年に就任した、ボストン出身のアメリカ合衆国第35代大統領です。暗殺事件であまりに有名ですが、合衆国歴代大統領初のアイルランド系大統領としても、当時大変注目されました。

 米国では、いまでも人種や民族による職業のステレオタイプ(Stereotype:固定化されたイメージ)が存在します。例えば、中国系の人はクリーニング屋さん、インド系ならタクシードライバー、そしてアイルランド系は警察官か消防士といった具合です。

 アイルランドからの米国移住は、イギリスやフランスとは大きく遅れ、19世紀の中ごろから始まりました。アイルランドで100万人もの餓死者をだしたいわゆるジャガイモ飢饉から逃れる為です。当時事実上のイギリス植民地であったアイルランドからの移民は、同じ白人であるにもかかわらず、社会の最下層として取り扱われ、満足な職業に就くことも出来ず、危険な職場である警察や消防で働くことが多かったようで、これがアイルランド系の職業のステレオタイプとして未だに生き残っているわけです。 ケネディは、こうした差別を受けてきたアイルランド系から初めて大統領になった、という意味で大きな注目を浴びました。

 私が米国で仕事をするにあたってボストン大学で必死に英語を勉強していた頃、ポータースクエアという地下鉄の駅を上がると、大きな看板が掲げられていました。そこには、Ask not what your country can do for you, ask what you can do foryour country. と書かれていました。有名なケネディ大統領の就任演説の一部です。“国があなたに何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何ができるのかを問うてほしい”と訳されます。

 世の中には、常に組織のリーダーとして先頭に立って他の人たちを引っ張っていく人がいます。様々な活動の中心的な人物として目立つ人もいます。高校生でも部活動で優秀な成績や結果を残し表彰を受けることがあります。これらはそれぞれに素晴らしいことで、生来の素質や能力に努力や研さんを重ねた結果であり、称賛を受けて然るべきものだと思います。しかしながら、その陰ではリーダーを支えて組織との一体感に苦心する人や、目立たなくとも補佐的な役割を熱心に行う人や、レギュラーになれなくても3年間精一杯部活動に打ち込んだと胸を張れる高校生もいることを忘れてはなりません。

 文化祭、体育祭と大いに盛り上がった今年の庄和高祭、文化祭実行委員や有志企画で発表してくれた生徒、またリーダーとして団をまとめ上げた者や各競技で優勝した者など目立った生徒がいる中で、クラス企画を成功させよう、団活動のパフォーマンスを上げようと目立たなくても一生懸命努力した生徒がいます。庄和高祭後に各クラスで“庄和高祭ちょっといい話”を生徒から集めてみました。その中で上記のような素晴らしい活動を行った生徒がいましたので、この誌面を借りてご紹介します。

 3年1組 片岡 優次 君

  “文化祭では皆が休んでいる時も、文句も言わずに準備をしてくれ、体育祭のダンスを後輩を含め夜遅くまで教えてくれた”(多数のクラスメートの要約)

 1年4組 藤田 広海 君

  “文化祭一般公開の日、お客さんのスタンプカードにただサインするだけでなく、心温まる一言を付記しクラスでのおもてなしの心を表現してくれた”(クラスメートの要約)

 庄和高校は、このように友達やクラスや学校のために一生懸命活動してくれた生徒たちを積極的に評

価する、そういった学校でありたいと思います。Askwhat you can do for someone.

 

校長通信9月号

校長通信  9月号  庄和高等学校長 松村和則

 Lets go make it happen !” 営業部長をしていたマリオ・ヴィグリオッティが、部下に向かって好んで使っていた言葉でした。私が米国ボストンで企業経営をしていた頃の話です。

 でも、何となく英語的に変だと感じませんか?彼が口癖で使っていた、このフレーズは、実は英語圏では通常は存在しない言い方です。皆がよく知っている“Lets go !”は普通に使われます。また“Lets make it happen !” もよく会話の中で使われます。共に「よし行こう!」とか「やってやろうじゃないか!」という意味で、チームやグループのリーダー格の人間が、他のメンバーに向かって、皆の気持ちを鼓舞する時に使われます。

 マリオは、イタリア・ナポリ郊外の農家で生まれ育ちました。20代の頃に米国に移住し、当時でも30年近く米国で暮らしているのに発音も文法も日本人からすると「こんなんでいいのか?」と思うほど決して上手とは言えないイタリア訛りの強い英語を話していました。しかしマリオは持ち前のイタリア人らしい明るさと、人なつっこさと、そしてオシャレのセンスの良さ社員と顧客には大の人気者でした。ある日私は、秘書のキャロルに聞いてみました。「マリオの英語は間違いも多いけど大丈夫なの?」と。彼女の答えは、「大丈夫よ、言いたいことは伝わってるから」。要するに、言葉は100%正確でなくても、熱意や誠意があれば、気持ちは伝わるということです。

 8月にはニューヨークから大変うれしいニュースが入ってきました。ヤンキース・イチロー選手の日米4千本安打の達成です。達成後の会見で感銘を受けたのは「4千のヒットを打つには8千回以上悔しい思いをしているが、その悔しさと常に向かい合ってきたのは自分の誇りだ」と言ったことです。 

間もなく916日からは高校生の就職試験が全国一斉に開始となります。また、進学や公務員を目指す生徒もこれから進路の本番を迎えます。実際の面接では練習したようにスラスラ話せないこともあるでしょうが、受験する会社や学校に“入りたい!”という気持ちをどれだけ相手に伝えられるかが肝心です。そして、身だしなみや高校生らしいはつらつさと明るい笑顔も大きなポイントです。積極的にあいさつをしたり笑顔で人に接することなど、コミュニケーションにおける言葉以外の大切さを認識するのは、単に進路活動の中だけでなく今後何十年と社会で生きていくための大切な財産となることでしょう。

さあ、庄和高校3年生の諸君、Lets go make it happen !!

 

校長通信6月号


校長通信  6月号   庄和高等学校長 松村和則

 

1980年代、米国では日本との貿易不均衡から“Japan Bashing(ジャパン・バッシング=日本叩き)”が起きました。日本からの小型車を中心とした輸出と牛肉や柑橘類などの日本の輸入制限措置が問題視され、日本車をハンマーでたたき壊す過激なパフォーマンスまで行われました。バブルが崩壊しアジアにおける日本の地位が低下した1990年代からは“Japan Passing(ジャパン・パッシング=日本素通り)”と言われ、米国の興味や関心は経済発展の目覚ましい中国に移ることになりました。そして失われた20年を経過した現在では、“Japan Nothing(ジャパン・ナッシング=日本無視)”とまで揶揄される時代となってきました。

 確かにGDP(国内総生産)は2010年に中国に抜かれ世界第3位に転落し、国際競争力ランキング2013でも世界24位に過ぎず、台湾(11位)、中国(21位)、韓国(22位)よりも下位に位置付けられています。また国際学力調査(PISA)でも日本は十年以上前のような世界のトップクラスの実力を持ち合わせていないことがわかります。

 しかしながら、これらとは別に興味深い統計も出ています。

    世界に良い影響を与えている国ランキング(イギリスBBC 2012 22ケ国中)

日本 1位 (ドイツ2位、中国5位、米国8位、韓国12位)

    世界でもっとも歓迎される観光客ランキング(Mandala Research 2012年)

日本 1位 (最下位米国)

    世界平和度指数(イギリスエコノミスト紙 2012年)

日本 5位 (アイスランド1位、デンマーク2位、韓国42位、中国89位)

 例えば、日本人観光客が世界から最も歓迎される理由は「マナーやエチケットをよく守り、礼儀正しく物静かで、クレームや不平が少ない」だそうです。一方最下位の米国は「話し声が大きく服装がだらしない」がその理由となっています。 

日本人あるいは日本で育った者の最大の美徳で、世界中の人から尊敬される点がまさに「ルールを守る」「礼儀正しい」ことなのです。2年前の東日本大震災のおりにも、関東全域で5百万人を超える帰宅困難者が発生しましたが、暗闇の中を粛々と自宅に徒歩で帰る人の群れに諍いは起きず商店への略奪も発生しない現象に、世界は驚嘆しました。他の国では考えられない日本人の精神性の高さが大きな称賛を受けたのです。このように日本人は世界に誇るべき特質をもっているにも関わらず、それらをどこかに置き忘れてきたのではないかと思われる生徒が本校には相当数存在しています。いくら注意しても制服の着方を直さない、イヤホンをしたままスマホを見ながら自転車に乗る、あいさつができず敬語が使えない。

 本年度から校長自ら先頭に立って生徒指導をおこなっています。職員にも学校全体で取り組んでいくと宣言しています。それは生徒の登下校時の安全確保や地域からの信頼を獲得することと併せて、日本人としての誇りと美徳を生徒たちにも自覚してほしいと心から願っているからです。先日ザックジャパンがW杯本大会に出場を決めた夜、喧噪の渋谷交差点で警官は群衆にこう呼びかけました。「日本代表はルールとマナーを守るフェアプレイのチームとして有名です。12番目の選手である皆さんもルールを守ってください。」と。

 

校長通信

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